ストーリーや世界観をどう決めていったか
このゲームは主軸として主人公リッドのストーリーがありますが、そこにリッドが協力を仰ぐバーノンなどNPCのストーリーが複雑に絡み合い、ゲーム全体のストーリーとなっています。
ストーリーを作る時に気を付けたのは、リッドやNPC達を正義のヒーローにしないという点です。無法地帯となった世紀末を楽しむにあたって、正義感は遊びの幅を縮めてしまいます。
実際このゲームは、弱き者から資源を奪ったりカツアゲで金を巻き上げたりなどの悪者プレイも可能なので、特に主人公のリッドは正義のヒーローっぽくならないように気をつけました。それゆえリッドもバーノンもその他に登場するNPC達も、自己都合や私利私欲のために行動してくことになります。
世界観についてですが、世紀末というと荒廃した砂と瓦礫の印象が強いですが、それだけだといかにもな感じで他のタイトルと類似してしまうため、このタイトルならではのユニークさが出るように心がけました。
ユニークさの一つとして、このゲームはゾンビが蔓延してからすでに数十年が経過している世界が舞台のため、すでにゾンビも資源として有効活用されてる、というような世界観にしました。きっと資源の乏しい世紀末の世界では、ウジャウジャいるゾンビ達も資源として活用したくなりますよね。
例えば、ゲームに登場する兵隊たちはゾンビを素材にした武装を身につけていますし、通貨として流通してるゾルはゾンビの骨を加工して作成しています。もちろんリッドの行うクラフトも、ゾンビを素材として有効活用したものになりますので、ぜひ試していただければと思います。
『DEADCRAFT(デッドクラフト)』ディレクター 黒地
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※画面はすべて開発中のものです。